204 炭焼き爺さん :04/06/27 20:13 ID:tp8gT4q6

炭焼き爺さんの昔話
 
ヒトヅラっちゅうモンをしってるか?
獣なんじゃが人間のような顔しとる。
まるっきり人の顔ってわけじゃないがな。
ワシも見たことがあるわい。
山ん中歩いちょったら犬みたいな獣がおる。背中をワシの方に向けて座っちょった。
どこぞの家から逃げてきたんかと思ってな、口笛を吹いてみたんじゃ。
そしたらその獣がこっち向いたんじゃ。
犬じゃなかった。
妙にのっぺりした顔で、犬ような鼻面じゃあなくて鼻筋が人のようじゃった。
唇はなかっと思うんじゃがな、口が不機嫌そうな形してたわ。
人みたいにつるんとした皮じゃなくてな、短い毛が生えとった。
あそこで奴に何か喋られたら腰抜けてたかもしれんなぁ。
奴はすぐに藪の中に入っていってしまったわ。
あれが話に聞くヒトヅラかと思ったわな。





228 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 08:40 ID:8YJquAg/

あとからぞっとした山の話を。

 私は小学生の時、山梨県と長野県の境にある別荘地(八ヶ岳)に毎年夏になると塾の合宿に出かけていた。
合宿とは言ってもひたすら勉強するような類いのものではなく、大自然のまん中で
のびのびと自然を学び、自然を体験しよう。と言うようなものでした。

 小学校6年生のときもやはり同じように八ヶ岳に塾仲間と来ていた。
その日は別荘地のまわりの散策ということでてんでばらばらにあたりの森の中に分け入りました。
もともと危機管理が薄い塾だったので(^_^;)集団行動はあまりとりませんでした。
ただ、一つだけ責任者がこれだけは守るように。と言ったことがありました。
「この辺には怪しい新興宗教の団体がいるから出会ったら、そっと逃げてくるように」
というものでした。

 うわ、気持ち悪!と思いながらも教えてもらった山菜や花を求めてみな思い思いの
薮の中へ消えてゆきました。
私ともう一人仲間で入って行った薮は思ったより深く、必死になりながら進んで行きました。
途中でこけたり、薮で腕を切ったりといろいろありましたが30分ぐらいでぽかんと広い
草地に出ました。


229 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 08:50 ID:8YJquAg/

-続き-

 その草地にはぱらぱらとマツムシソウが咲いていたり立ち木にはヤマブドウがあったりと
なかなか美味しいスポットでしたが違和感があるのは自分たちの立っているどん詰まりの奥に
建てられた粗末な小屋でした。
「新興宗教の小屋?」「まさか、別荘だろ?」「なかでギシキやってたりしてなw」
などと口に出しながらマツムシソウを二人で摘んでいたりしました。
夢中になりすぎたのか、気がつくと小屋の真横に来てました。
「うぉ!やべぇ!」と小声でびびりながらも*でしたから二人してカーテンもかかっていない
小屋をこっそり覗いたんです。

白いシーツが敷き詰められただけの簡素な小屋。
なにやらよくわからない機械。
薪の山。
写真。
そんなものが無造作に配置されている小屋は少し奇妙で怖かったのを覚えています。
ふと、私だけ森の奥に目をやるとそこに白い服を着た男性二人とTシャツの女性がこちらを
見ていました。



230 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 09:01 ID:8YJquAg/

-続き、これにて終了-

 「新興宗教の団体には気をつけるように」
この言葉が蘇った私は、仲間を引っ掴んで慌ててその草地をあとにしました。
途中湧き水のぬかるみに足を突っ込んだりといろいろありましたが、無事に
宿泊所のあるところまで帰ることができました。
泥だらけの二人を見て責任者は大笑いをしていましたが二人とも笑えなかったのを
覚えています。
結局、その小屋と奇妙な人物に関しては秘密にしておこう。と言うことになりました。
何となく口に出しては行けないような気がしたからです。
というより、晩ご飯のバーベキューですっかり忘れてしまった。と言うのが正解です。

 数年後、某宗教団体によるテロが起こり彼らの本拠地があの別荘地の近くにあったことを
知りました。
たびたび放映された道場の内装、信者の服装、教祖の写真。
かちりとあの時の記憶が合わさって改めてぞーっとしました。

-了-


234 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 12:15 ID:8YJquAg/

高尾山での話

 二月に高尾山に登った。
シーズンオフだから人気もほとんどなくて山頂には雪が残ってるような始末。
なんか急にかったるくなってきたんで
「山頂の茶屋みたいなところで蕎麦と熱燗呑んで下山しようや。」
と友人と話していた。
約束通り、山頂で温かいそばと熱燗で体をあっためて下山しようと登山道を
下って行った。
途中、分岐点があって片方は正規の登山道もう一方は林道。
当然林道の方を下って行った。
始めは手つかずの自然!ビバ大自然!!とか頭悪いことを大声で話し合っていたが
だんだん静まり返って行く林道の空気に負けたのか二人とも口数が減って行き、最終的には
無言で下って行った。
途中から気温が下がって行き、高尾山なのに霧も出始めた。
「やばいなぁ。おい戻ろうか?」
と声をかけたが返答が無い。
「おいT!戻るか?」
と大声で語りかけるがTは無言で先頭を歩き続けている。
「おい、どうするんだよ!?」
と俺は声をかけるがTはひたすら歩き続ける。
「変なやつ。もしかして怒ってる?」
とか思いながらも渋々あとを追いかけて下山した。




236 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 12:25 ID:8YJquAg/

 黙々と下山する途中、Tの様子がおかしいことに気がついた。
何かをぶつぶつ喋っている。
言葉にならないそのつぶやきは何かただならないことが起こっている証だった。
急にTが立ち止まって、沢の向こうの杉林を指差した。
つられて俺もその指差す方向を見た。
最初は何が何だか分からなかったが、どうも緑が渦巻いているようなそんな光景
が朧げに見えていた。
杉の木々がくねっている。そんな感じだった。
やがてその木々が「顔」を形取った時、俺はこれはヤバいものだ!と直感し、
「おい!T!!急いで下山するぞ。」
と無理矢理山道をダッシュで駆け下りた。
途中で何回かつまずいたが気にせず一気に駆け下りる。
横目でちらちらと「顔」を見るがあちらも平行移動でついてくる!
石を投げながら必死に駆け下りた。
どれだけ走ったか分からないがコンクリートの道に出た瞬間もう安心だ。
と思った。
「顔」はもうついてこない。
二人ともへたり込んでリュックに入ってたお菓子を分け合った。
5月にも高尾山に登ったが二人とも正しい登山道を降りるようにしたのは言うまでもない。


244 あなたのうしろに名無しさんが・・・ :04/06/28 16:01 ID:WWgN1yuu

今から三年位前かな?怖い思いをしました。
当時高校三年生だった私(男)はGW中に一人で
キャンプに行きました。
マウンテンバイクに装備一式を積んで
さあ出かけよう!
と思った瞬間にタイヤがものすごい音をたててパンク
出鼻をくじかれて半泣きになりながら修理をして出かけました。

今でもパンクした時あきらめときゃよかったと思います
私は海沿いの道まで出ると海沿いに北上しました。
しかし十キロほど走ったところでまたパンク
私の修理の仕方が悪かったのか?
と思い三キロほど歩いてやっと見つけた自転車屋でなおしてもらうと
私が修理したところとは別にもう一箇所パンクしていたようです。
気を取り直してまた走り出し15キロほどいったところで
山道に入る分かれ道にきたので海に背を向け山を目指しました
二時間ほど山道を登ると某公園があり中にキャンプ場を発見
しかしGWはシーズンではないため閉まっていました。
仕方なくもう少し進み小川を見つけたのでそこに泊ることにしました。


246 244 :04/06/28 16:25 ID:WWgN1yuu

↑の続き
その小川は杉林の中にあり熊笹が近くに茂っていました
そこで熊笹と川辺の境にテントを組み立てシチューを作り
その日は早めに寝ました。
その夜私は突然ガサガサという変な物音で目が覚めました
だいたい深夜一時半ぐらいだったと思います。
その夜は満月ではありませんでしたが
月明かりでテントに熊笹の影がしっかりと映っていました
その熊笹の影が音と共に揺れています。
私は「狸でもきたのかな?」
と思ったのですが違いました。
その音はテントのまわりを犬が走るぐらいのスピード?
で回っているんです。
熊笹を揺らすガサガサという音と
川原の石を蹴る音が交互に聞こえてきます
しかもそれは段々テントに近づくように回っています
そしてそれはまた別の音を出し始めました。


248 244 :04/06/28 16:39 ID:WWgN1yuu

↑の続き
その音は
クタクタクタクタクタ
っという変な鳴き声?でした
私は恐怖でどうする事も出来ず
テントの外の熊笹が揺れるのを見ていました。
その音がテントにさらに近づいたとき
音の主らしき影がテントに映りました
小さな人のような二本足の動物で
全身に毛が生えているらしいことが影から
確認できました。
そしてその影はまさにテントに触る直前の距離で突然
バシュッ
と音をたてて消えてしまいました。
私はその後大声で歌い怖さを紛らわせて
明るくなると同時に荷物を片付けて山を下りようとしました
鍋に半分残しておいたシチューが洗ったかのように無くなり
マウンテンバイクはまたパンクしていました


250 244 :04/06/28 16:49 ID:WWgN1yuu

↑の続き
ちなみに自転車はパンク修理せず簡易ボンベで
空気だけ入れて何とか走るようにしました。
シチューの鍋は何故か近くの杉の木の
4メートルぐらい上の枝に引っかかっていました。
どうやって家に帰ったかは覚えていませんが
やっとこさ家に帰りテントを洗うためにもう一度広げると
テントの天井にペットボトルの蓋ほどの小さな赤茶色の
手形がびっしりとついていました。
あれは何だったのでしょうか?
今でも思い出すと怖いです・・・・



261 クワズイモ ◆mwvVwApsXE :04/06/28 18:35 ID:8YJquAg/

「天狗の助力」

 小田原の大雄山には天狗の高下駄がたくさん奉納してある場所がある。
ミニサイズから巨大な鉄下駄まで境内をいろんな高下駄が埋め尽くし
参拝者を楽しませてくれた。

 子供の時の話だが鮮明に覚えている奇妙な話がある。
祖父母に連れられて大雄山に登って高下駄のある場所まで行った。
物珍しくていろんな高下駄に足を入れてはしゃいでいたのを覚えている。
その内、祖父母の「頑張れ!」とか「お!強い強い。」と言う声に混じって
別の声が聞こえて来た。
「御主にはまだこの下駄は履けはしまい」
「よし、もう少しじゃ。力をこめい」
「このワラシは面白い。どれ、少し力を貸そ」
全然知らない人の声だった。
するとまず動かないであろう30センチサイズの鉄の高下駄が一歩前に出た。


271 161 :04/06/28 21:54 ID:rtJR+k2E

わぁ!続き遅れた(;´д`)
某都立高校山岳部員時代の話の続き

○○先生が奥多摩の某山で滑落死した
じつは新入部員が数名入り、やっと来年度からインターハイに出れると
喜んでいた矢先の事故だったと後から聞いた

うちの顧問は○○先生とはプライベートでも一緒に山を登るほどの中だったので
そのときの落ち込みようといったら無かった
○○先生のご遺体は地元の警察だか消防だかが発見したが
すぐ引き上げられるような場所ではなかったので
後日、都岳連(高体連だったかも)と地元の人たちとで
共同で引き揚げ作業をすることとなった
だがうちの顧問は、それがしっくりこない
山で分かり合えた一番の親友、
どうしても自分の手で引き上げたいという思いがこみ上げてきた
そして、決定した前の日に単独で引き上げる計画まで立てた
だが直前になって他校の先生に止めるよう促され
結局、予定通りの日程で引き上げに行った

その引き止めた先生曰く
「こんなときに一人で山に登るなんて自殺行為だ
あんなことがあったばかりのや山なんだ
先生、絶対呼ばれちまう
悪いことは言わないから私らと一緒に行きましょう」
とのことだった



275 聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/06/28 23:51 ID:WBtCi1tf

年寄りに聞いた話。

若かかりし頃、木橋のたもとで昼寝をしていると、頬に何かが落ちてきた。
指先で触ってみると土くれ。払いのけてもまた落ちてくる。
誰かが悪戯しているのか、と仰向けになり目を開けた。
覗き込んでいる顔が2つ。
異様に青白くふやけた肌。
口や鼻の穴、本来なら目があったはずの空洞にまで
みっしりと詰まった土が、ポロポロと降ってくる…
悲鳴をあげ、後ろも見ずに逃げた。
村の長老にそのことを話すと、しれっとした顔でこう答えた。
「あそこにはだいぶ埋まっとるからな。あいつらまだ諦めていないとみえる…」
何を諦めていないのか、それがひどく気になったそうだ。


276 聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/06/28 23:51 ID:WBtCi1tf

同級生に聞いた話。

夏のある日、恋人と二人でキャンプに行き河原でテントを張った。
寝る前にテントの中で喋っていると、どこからか子供の泣き声が聞こえてくる。
ゾワっと鳥肌が立った次の瞬間
ドサッ!
上から何かが落ちてきてテントが潰れた。ランプが消えて辺りは暗闇に。
布地越しに、小さな子供のようなモノが居る感触。手足をバタバタと振り回している。
パニクった恋人が大声で泣き出すと、そいつは唐突にフッと姿を消した。
そのまま一睡もできずに二人で夜を明かした。
翌朝、外に出てみると、テントの入り口に花が数本置いてあった。


278 聞いた話 ◆UeDAeOEQ0o :04/06/28 23:53 ID:WBtCi1tf

親父の知り合いに聞いた話。

山道を歩いていた時のこと。
前方の路肩に子供がしゃがみ込んで地面をじっと見つめているのが見えた。
追い越しざま、子供の肩ごしに覗き込んでみる。
巨大なヒルがミミズを襲い貪り食っている光景が目に飛び込んできた。
生理的な嫌悪感に顔を背けようとすると、いきなり子供が振り返った。
「もうすぐ、お前もこうなるんだ」
野太い声。その顔は皺くちゃの老人のそれだった。
気味が悪くなって山道を引き返した。
あれから十年あまり、今のところ健康に暮らしている。


282 こむぎやき :04/06/29 03:52 ID:hJILuWaI

いつものように近所の子達と、裏山の神社で遊んでいた時のこと。
ツレの一人が「面白いもん見つけた」という。そんじゃあ、その子の案内で
その面白いもんというのを見に行こうかという話になった。

神社の参道の両脇には3,4軒づつ家が立ち並んでおり、その片側の家の裏手に
登り口があった。
そこを上るのは初めてだ。いつも神社で遊んでいて、山ん中だって駈けずりまわって
いたのに、そげな登り口があったとはその時まで知らんかったし、気づきもせんかった。
たいして登らん内に、お墓が三つ四つばかり並んで建っとる平らなところに出た。
山の中ほどの斜面を削り取って作った場所らしい。剥き出しになった赤土の上には
一本の下生えもなく、削られてから そげに日数は経ってないように思われた。


284 こむぎやき :04/06/29 03:54 ID:hJILuWaI

「あれ、あれ」ツレが上方を指差す。見上げてみると、削り取られた山の赤土の断面、
2mばかりの高さのところに壷というか瓶の形をした横穴が三つきれいに並んでいた。
その下周辺には穴からこぼれ落ちたと思しき素焼きの鉢ようなものの破片が
無数に散らばっている。
大人でも充分入ることが出来そうな大きさだな、(読んだばかりの遺跡関係の
本を思い浮かべ)もしかして埋葬跡?…なんてことを思っていると、
ツレ曰く「僕たち(兄弟)が最初見たときには骨もあったんだけどなぁ」
……ヤッパリですかい orz

そこの隅に竹だったか木だったか古げな柵がしてあった。覗き込んでみると山道が
続いている。「そこまだ行ったことないんだ、行ってみようよ」というツレ達。
ええー!!それを必死で止める私。
いけんでぇー(いけない)、本当にいけんって!こげな柵がしてあるのはなぁ、
いけんだぁで!!
…なんでかこげなことを口走っておりました。(ちなみにこの当時小二)
私の剣幕に圧されたのか、たんに白けただけなのか。結局、先に進むことなく
そこで皆引き返したのでした。

以来、そこには行っていない。
いや…一回、それから何年か後、散歩の途中にふと思い出して登り口まで行ってみた。
入り口には○○家墓所と刻まれた腰位の高さの石が建てられていたけど、石畳も
墓所に通じる石段も草に覆われ墓所として手入れされている様子がない。
やっぱり、ここはようないな(良くない)と、登ることなく回れ右して帰ったのでした。
あの瓶の形をした穴、もう一度見てみたい気はする。もう残っとらんだろうけどね。


286 炭焼き爺さん :04/06/29 11:05 ID:Srjo2iny

炭焼き爺さんの昔話

ワシの釜から沢をいくつか越えた山は有名な御山じゃった。
山伏がいつでも修行してたわ。
ワシも何度か会ったことがあるが面白い連中じゃったわ。
中でも10年近く里に下りておらんちゅう奴がいてな、面白い奴じゃった。
何でも天狗のような神通力を身につける修行しとるらしい。
恐ろしく身が軽くて猿みたいに木に登ったり、ガレ場走り歩いていたわ。
奴が言うには、子供の頃天狗を見てからどうしても天狗になりたかったらしいわ。
最後に会ったときは崖の上に立っちょうてな、なんとかーってでかい声出してな、
ひょいと崖を飛び降りおった。
ワシはあわてて崖の下にまわったんじゃがな、なんも無かった。
よっぽど運が良くなけりゃ*じまうような場所だったんじゃがのう。
落ちたような跡も、血の跡もなかったわ。
それっきり奴とは会っとらん。



287 炭焼き爺さん :04/06/29 11:12 ID:Srjo2iny

炭焼き爺さんの昔話

炭泥棒がよう起きた時あってな、小屋に駐在さん来たことあったわ。
里に下ろすために炭詰めた俵を盗む奴がおるってな。
ワシはやられんかったが他の奴がやられた。
そんでもって駐在さんが待ち伏せするちゅうて来たんじゃ。
あん頃は仕事中でも駐在さん一緒に酒飲んどったの。
結構な夜中にの、ドスンって音がしたわ。
駐在さん泥棒じゃと思ったんだろうの、止める前に外に飛び出てしまった。
炭俵なら一緒に炭の音がする。じゃけんどそんな音はせんかった。
どうせ真っ暗で何もわからんはずじゃと石油ランプ持っていこうとしたら
駐在さんのでかい悲鳴が聞こえたわ。
こりゃいかんと思ったら駐在さん駆け込んで来ての、泡吹いて卒倒してしまったわ。
ワシは外を覗いたんじゃがなんもみえん。
狸か狐にでも化かされたんじゃろうと思うてな、味噌汁の凍豆腐幾つか投げてやった。
そんで駐在さん寝かしてワシも寝てしもうたわ。
朝になってワシが釜に入れる木を割ってたら駐在さん起きてきおった。
じゃけんど夕べのことはなーんも覚えとらんちゅうとった。