さらに女性の話
ある日、いつものように山で遊ぼうとして石段を登っていると、やけに臭い。
「なんだろう・・・」
不振に思って境内に入ると、神社の裏から白い煙がもくもくと出ている。
「・・・火事だ!」
慌てた彼女は転げるように石段を駆け下りると、大人に知らせにいった。
幸いボヤで済み、大事には至らなかったそうだ。
翌朝、子供の声で目が覚めた。
ふと窓を見ると、庭に一本だけある桜の木が満開の花を咲かしている。
「きれい・・・」思わず嘆息がもれたが、今が冬であることを思い出した。
その後、放火した犯人が捕まった。
おかしくなった友人だった。
季節外れの桜は、雪が降るまで咲いていたという。
山の麓にに住むおじいさんの従兄弟の話。
(大正の終わりごろだとか)
ヒグラシ蝉がカナカナ・・と夕暮れを告げるある夏の夕暮れ、
川べりの橋で遊んでいた何人かの子供たちは橋の欄干の上から川の中に
見慣れないモノが泳いでいるのを見つけたそうです。
それは長さ一間幅二尺程の真っ白い布のようなもので
頭も尻尾もないノペーとした物。
ヒラヒラ・・ユラユラ揺れながら上流を目指しゆっくりゆっくり登っていったそうです
子供が上から石を投げつけようとするのを、一緒に見ていた上級生が止め
幼かった従兄弟は急いでそれを見て貰おうと、家に知らせに行くと
そのまま家から出ることを禁じられたそうです。
次の日川に行って見ても既に姿は無く、大人達にあれは山の上の○○淵の神様だ
と言われたそうです。
怖くなくてスマソ
後輩の話。
学生時代、仲間二人で入山している時に遭難したのだという。
季節は秋の終わりで、小雨が降り続いていた。
道を見失い、雨に打たれ続けた彼らは、疲労困憊だったそうだ。
歩けなくなり繁みの中で休んでいると、仲間が船を漕ぎ始めた。
無理もないな。そう思っているうち、眠っている仲間の口元が蠢きだした。
と、いきなり口がパッカリと開き、一匹の蝶が這い出してくる。
唖然として見ていると、蝶はどこかへ飛んでいってしまった。
彼はどうしてか、仲間を揺り起こすことができなかったという。
どれくらい経ったのだろう。
膝を抱え途方に暮れていると、先の蝶が戻ってきた。
仲間の顔に留まるとその口をこじ開けて、もぞもぞと口腔内に姿を消す。
次の瞬間「あーぁっ」と大欠伸をし、仲間が目覚めた。
おもむろに立ち上がると、驚くことを言い出した。
「こっちの方に標識がある筈だ。辿って行けばルートに戻れると思う」
(続き)
何も聞かず、彼は黙って仲間に従った。
笹薮を強引に抜けると、枝に結ばれたリボンが見つかった。
正規の登山ルートへの印だ。
それを頼りに、やがて見覚えのある場所に出ることができたという。
無事に下山できると、彼は仲間に質問の雨を降らせた。
「なぜわかった? どうしてわかった?」
仲間は困ったような顔をして、次のように述べた。
「夢を見たんだ。正規のルートへの道を見つける夢を。なぜかわからないけど、
夢の通りにすれば助かると思ったんだよ」
あの時、あの蝶を握り潰していたら・・・あいつはどうなっていただろう。
そう考える自分が少し怖かったと、後輩は言う。
無人小屋に泊まったとき、夜も更けてから小便しにでると
昼来た道(尾根道)の先に灯りが3つ4つほど点っていた
しばらくみていたが、灯りは尾根の先にある山頂からべつの山頂
のほうに行ったり来たりを数秒のうちに何度も何度もくりかえしている
山頂と山頂のあいだは切り立った谷で人が行き来できるものではない。
こういう場合、岳人は寝付くのに便利な言葉を知っている
「また狐狸の類か」
>>951
乙です。だけじゃアレなので私も一つ。
学生時代にアポイ岳に登ったときのこと。エゾライチョウをナマで見たり、
ナキウサギの声を聞いたり感動を覚えながら、下りのルートに入って暫く
した時、突然ガスがかかって視界があまり利かなくなりました。
天候が崩れるとイヤだなぁ、と思いながら仲間と下っていたのですが、
ふと気付くと鳥の声も風の音も聞こえない、静まりかえった状況に。
すると、遠くの方からガラゴロという音が聞こえてきました。
まずい、雷か? と先を急いだのですが、ガスはだんだん濃くなり、
足下が岩場の為気ばかり焦ります。ガラゴロはだんだんと近付いて
来る感じがしました。顔に冷たく湿った空気を感じ、これはいつ雨に
なってもおかしくないという雰囲気に更に不安になりました。
皆黙りこくったまま下山を急ぎます。ガラゴロは相変わらず聞こえていて、
徐々に音が大きくなってきます。あれ、この音は雷にしては途切れる事が
無くて変だな、と思っていると仲間もそう思ったのか立ち止まって聞き耳を
立てていました。
ガラゴロはますます大きく近づいてきます。雷? いや、何か岩でも
転がってくるような大きな音だぞ? 皆で顔を見合わせ、何か言おうとした
時でした。灰色の大きな塊が、下山道の先を横切って転がっていくのが
見えました。
岩とも熊とも違う感じで、はっきりとは見えませんでしたが何か輪の
ようなものでした。それと一緒に音も遠ざかっていき、ガスも薄れて
きました。今のはなんだった? 岩か? それにしては音が変じゃ
なかったか? 立ち止まって話していた私たちは、視界が戻った
時に自分たちの立っていた場所に驚きました。
いつの間にか下山道をはずれて、ほんの数m先は崖になっている
地点で立ち止まっていたのです。そのまま進んでいれば、崖から
滑り落ちていたかもしれません。危ういところでした。
あれは山の神様だったんでしょうか。
数年前、仲間とキャンプに行きました。そこは、キャンプ場ではなくて
仲間の一人が仲良くなった、地元の方の庭というか河原でした。
私は、行ってから知ったのですが、そこは御巣鷹山の麓でした。
昼間は楽しく河原で遊び、夜は、お酒を楽しみ会話をしました。
私は、夫と子供と、自分のキャンピングカーで寝ました。明け方、Sさんカップル
が、フロントガラスの所から、こちらを覗いてました。WCかな?
そう勝手に思ったのですが、寝ぼけてましたし、そのまま横になってました。
しばらくして、夫が仲間と釣りをしながらコーヒーを飲んでたので、私も起きました。
「Sさん達は帰ってきた?」と聞くと「夕べから寝てるよ」と言われました。
おかしい・・・?気づいたんです。
車のフロントに顔が2つで、いっぱいだった事・・・
後で確認しても、Sさんは起きてもこなかったし、WCも行ってないとの事。
でも、私の夢ではないんです。だって、その向うで釣りをしていた、別の方を
見てますから・・・
良い所だったのですが、二度と行きたくありません。
丹沢といえば、川でキャンプをしていて濁流に流され命を落とした方々いたりしますが、
ここも何かしらあるのでしょうか?
今から8年前の事。
丹沢にツーリングに行きました。 その夜の事、山々の稜線が輝いていた事を覚えています。
(山の向こう側に明るい場所があるものだと思っていました)
深夜何時が忘れましたが、先輩とコンビニに行こう! となりまして、バイクに二人乗りで麓を目指しました。
途中、一人の女の子が歩道を歩いているのを私は見ました。 その時は近くに自販機があり、不自然さを感じませんでした。
バイクが麓に近づき、コンビニすらなく諦めて帰ろうとし、バイクを停めました。
私は先輩に、「途中女の子が一人で歩いてませんでしたか?」と尋ねたところ、
「居たの? 気づかなかったよ。」と言います。
赤色蛍光色の混ざった色の服を着ていたため、目立つと思うのですが・・・。
そして翌日。
先輩は帰り道の途中、単独事故にて亡くなりました。
バイクのウデは仲間内で最も上手で、緩やかなカーブでの転倒・・・。
私は腑に落ちない気分で、今でもそうです。
丹沢には何かあるのでしょうか?
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