15 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/26 00:42 ID:xh9GOUKO

私は子供のころ大分県のとある村に住んでいました。大変な田舎で、村の周りは山とうっそうとした
森に囲まれていました。
村の前から続く林道をしばらく行くと、山に続く分かれ道があり、そこをさらに登ってゆくと、山の
頂上に小さな廃寺がありました。ずいぶん傷んで不気味な寺なので、好奇心旺盛な子供たちもあえて
そこで遊ぼうとはしませんでしたが、あるとき友達何人かとその廃寺を探検することになりました。

建物の造りはいたって簡単で、中央に部屋がありその周りをぐるりと廊下が通っているだけのものです。
土間から入って廊下を進み、突き当たって右に曲がること二回で部屋に至りました。しかし誰も管理して
いない廃寺のこと、埃まみれな上取り立てて何があるわけでもなく、ただ壁に物憂げな女性の絵が描かれた
掛け軸がかかっているだけでした。そこで私たちはその掛け軸を戦利品として持ち帰ることにしました。





54 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/27 02:48 ID:2Jr+nUsO

>>15の続きです・・・

この廃寺は丑の刻参りの現場としても人に噂されていました。丑の刻参りとは、恨みを
持つ相手のつめ・髪などからだの一部をわらの人形に織り込み、それをご神木に五寸釘で
打ち付けることで相手に災いをもたらす呪の方法です。ただし、人を呪わば穴二つ、万が一
呪をかけているところを誰かに見られれば、呪返しといって、相手にかけようとしていた
呪いが自分に跳ね返ってくるのです。だからこそ他人の目に触れない深夜にこの儀式は
行われるわけですが、もし誰かに見られれば、「見られなかったことにする」…つまり
見た者を殺すことでしか呪者は呪返しから逃れることができません

私の母は子供のとき、この廃寺で丑の刻参りにまつわる恐ろしい体験をしました。

その日母は、友達と少し離れた町での夏祭りに行きました。祭りが終わった後も母と友達は
花火などをしてすごし、自転車をこいで村へ帰る頃には日付も変わっておりました。真っ暗な
林道を友達と一緒に黙々と進んでいた時です。廃寺へ続く分かれ道に差し掛かったとき、友達が
「何か音がする」といって立ち止まりました。耳を澄ませると、かすかではありますが、
カコン・・・カコン・・・、と、奇妙な音が聞こえてきます。なにぶん怖いもの知らずの
娘時分のこと、祭り後の覚めやらぬ興奮にまかせ、母と友人は肝試しでもするつもりで音に
導かれるままに分かれ道を廃寺の方へ向かって登って行ってしまったのです。
奇妙な音は寺の境内から聞こえてきました。20分ほどかけてようやく頂上に辿り着いた
二人は石階段の影に身を隠してそっと境内をのぞき見ました。すると、寺の前のひときわ
古い大木に、白装束の女が何かを打ち付けています。女が木づちを振るうたびに、
カコン・・・カコン・・・と、あの奇妙な音が真っ暗な山の中に響いているのです。



16 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/26 00:43 ID:xh9GOUKO

さて、外に出ようと、もと来たのと逆に廊下を進んで左に二度曲がりましたが、外に出るための土間が
ありません。「おや?」と思ってさらに廊下を進んで突き当たって左に曲がりましたがやはり土間に
出ません。私たちはみな血の気が引きました。誰からとも無く走り出しましたが、進んでも進んでも
出口がありません。

突然、掛け軸を持っている子が悲鳴を上げて掛け軸を放り出しました。先ほどまで悲しげな顔をしていた
絵の女の口元がこころもち笑みを浮かべていたのです。そのとき、一番年長の少年が「掛け軸を元に戻そう」
と言い出しました。私たちはもう生きた心地もせず、部屋に引き返すなどまっぴらだったのですが、一番
落ち着いていたその少年に従って、気味の悪い掛け軸を、絵の部分に触れないようにつまんで引き返し、
部屋の壁にかけ直して再び廊下に出ました。

突き当たって左、さらに突き当たって左・・・。するとこんどは土間に出ました。出口からは夏の日の光が
まっすぐに差し込んできています。私たちはわけのわからない叫び声を上げながら外に飛び出しました。
それ以来私たちは二度とその寺に近づこうとはしませんでした。



19 本当にあった怖い名無し :04/08/26 02:17 ID:Y4pnquSh

私の家の裏がすぐ山です。
トイレの窓からのぞくと、そこにある古い神社が見えました。
ある日、夜中に用をたしたあと窓が開いていたので何気なく外を見ました。
すると神社に灯りが点り、しばらくすると、でんでん太鼓(団扇のような薄い太鼓)を叩く音が聞こえてきました。

古い小さな神社なので、どう考えても、こんな時間に人がいて何か行事をすることなど考えられません。
怖かったのですが気になったので後日、昼間に友人を誘ってその神社に行きました。
すると神社の境内の前で一匹の猫が私たちに背を向けて座っていました。
まるで、拝むように…

しばらく気付かれないように様子を窺っていたのですが、いきなり二本足で立ち上がったのです。
そのまま一分間位、立ち続け再び座り込むと、私達の方を振り向き「ニャ~」と声をあげたのです。

前のこともあったんで、二人で直ぐに引き返しました。
猫を飼っている人に訊いたところ、二本足で立ち上がることはあるそうなんですが…

それ以来、神社へは行ってません。
もちろん、便所の窓も締め切ったままです。


26 本当にあった怖い名無し :04/08/26 11:19 ID:iaibHZQI

そういえば昔飼ってた猫が山から下りてきてびっくりしたのを思い出した
だってその山に登るには、川幅20mくらいの川を渡らないと行けないし
その川にかかっている橋も幅1mくらいの小さな橋で
犬でさえ怖がって渡りたくないようなものだった。
確かにその猫は行動範囲が異常に広くて何年もボスとして君臨してたな
何か神がかったものがあったんだろうか?


36 本当にあった怖い名無し :04/08/26 14:57 ID:WQ84ctEy

雷鳥さんをはじめ語り部の皆様こんにちはです
前々スレぐらいで山奥の渓流釣りネタをカキコしたものでつ。
ちょっとだけ体験ネタがありましたので

 お盆も過ぎた先日、朝3時に起き、小1時間ほどの峠を越えた渓流に一人で出掛けました。
まだ薄暗い中、大岩のある深い淵の近くで釣り始めたのですが、
その日はなぜかチビ岩魚(イワナ)ばかりヒット。
 リリースしていたのですが、不注意で針を飲ませてしまったりしたものは
逃がしても死んでしまいますし、供養の意味で持ち帰り酒の肴にします。
そんな中やっと泣尺(30cm弱)岩魚を釣り上げ、今夜の肴とばかり足元のビクに他のチビ岩魚と共に入れておきました。
しばらくして淵の中ほどに目をやると・・・
尺越えの岩魚が悠々と水面近くを泳いでいるではないですか!


37 本当にあった怖い名無し :04/08/26 14:58 ID:WQ84ctEy

これは!とばかりに大岩魚の目の前にエサを落としたり上から流したりと
一心不乱にいろいろ試しましたが、流石に尺越えまで育つだけあり老獪なのか
私ごときの流すエサには一向に見向きしません。
不意にパァー。。と周りが明るくなり朝日が差し込みました。
水面から立ち上る朝もやを光の筋が照らしてとても綺麗です。
淵に目をやると大岩魚は姿を消していました。

その時あれ・・?と何気に足元のビクを見ると、居ない!
他の小魚たちはそのままで「泣き尺岩魚」だけが居ないのです。
暴れて飛び出せば逃げ出るでしょうが、絶対に水音で気がつくはず・・。
(こういうのを「『気』を取られる」というのでしょうかね?)

なんだか岩魚に化かされた気分でしたが、決して嫌な感じはしませんでした。

ビクに残された小魚達はその晩塩焼きウマーでしたがw



39 本当にあった怖い名無し :04/08/26 18:09 ID:JpaMyM55

おれは東京生れの横浜育ちなんだが、オフクロが富山県出身者でね。親戚が富山に大勢いるんだ。
その中に、オフクロの弟で、絵に描いたような山男がいるんだよ。
おれや従姉妹は、ヤマの叔父さん、と呼んでいるんだけど。
寡黙で、優しくて、日に焼けてマックロで、お人好しで...。
だけど、山に入ると猿みたいにすばしっこい人。おれはヤマの叔父さんが大好きだった。
オフクロは、おれが結婚した次の年、病気で亡くなってしまった。
葬式の時は、叔父さんは大泣きしてくれた。オフクロが一番可愛がっていた弟だったそうだ。
 何年か前、ヨメさんと一緒に、叔父さんのうちへ遊びに行く事にした。
電話にでた叔父さんは、喜んでくれて、じゃあ今回は、剣岳に連れていってやる、と言った。
「えっ、大丈夫ですか、オレみたいなシロウトでも?」
と尋ねると、叔父さんは、ボソボソと、剣は優しいヤマだ、オレと一緒なら大丈夫、と答えてくれた。
おれはヘタレのくせに山男に憧れていて、あの美しい剣岳に登れるなんて!猛烈に興奮した。


40 本当にあった怖い名無し :04/08/26 18:11 ID:JpaMyM55

だけど、明日は富山に旅立つって云う前の日、ヨメさんが、登山は嫌だって言い始めた。
何でだよ!ヤマの叔父さんがせっかく連れて行ってくれるんだぞ!
おれはヨメさんを詰問した。
ヨメさんは最初、言い渋っていたのだが、おれの剣幕に押され、くちを開いた。
「アンタがヤマの叔父さんと電話で話していた時...。
剣岳に連れてってくれるのワーイ!って大騒ぎしている時ね。
私の耳もとで”ヤメトキナサイ”って囁く声が聞こえたんだよ...。
あれ、お母さん(=おれの)の声だった...。」
結局、富山に遊びには行ったが、ヨメさんに月のものが来ちゃった、って理由で、剣岳は諦めた。
 登山予定日だった翌日。
おれたちはオフクロの本家でお世話になったのだが、従姉妹がおれに新聞を差し出して来た。そこには
「剣岳で落石事故。登山者2名死亡。」
と云う記事があった。
おれとヨメさんはその後いろいろあって、別れた。



41 本当にあった怖い名無し :04/08/26 18:12 ID:JpaMyM55

数年後。
オフクロの法事でヤマの叔父さんに会った。
おれが話し掛けても、叔父さんはああ、とか、おおとか、ボソボソ酒呑んでただけだったが、
今度こそ剣岳に連れて行って下さい!とお願いしたら、
「ああ。...でも、またお前のオフクロに叱られるかも知れんねえ。」
と答えて、不器用に笑った。
おれは叔父さんに剣に行かない理由を話していないんだけどね。
別れたヨメさんはなおさらだ。叔父さんの家の電話番号さえ知らないんだから。
今思うと、おれたちは剣に行っても、遭難しなかったと思うよ。
叔父さんが一緒だしね。
ただ、オフクロが心配して、一寸でしゃばってきた、って思ってるんだ。
...母さん、ありがとね。


44 19 :04/08/27 00:07 ID:gABe9ICL

この祖父から聞いた話なんですが。

子供の頃、家で昼寝をしていたら、窓から大人の頭ぐらいの真っ黒な玉が入って来たんだ。
家の中を四方八方飛び回り、山の方へ帰って行ったよ。
こいつは"かねだま"と呼ばれ、特に悪さはしないんだけどな。
昔は近所の人達と「昨日〇〇さんの家に、かねだまが入ったんだって・・・」
なんて会話が珍しくなかったよ。


50 本当にあった怖い名無し :04/08/27 01:20 ID:kgKWJzJs

そいじゃま
俺は釣りバカでさ、場所は言えないけどダムの下の立ち入り禁止の場所で
夜釣りをすると釣れるのは大物ばかり、ってトコがあるんだよ。
で、聞いた話だけどそこって“水死体の集まる”場所らしいんだ。
流れも速くて深い、落ちたらまぁたすからん。
でも大物が釣れるから真夜中に数人で山越えして向かうんだ。

でね、釣りしてたらなーんか見られてる気がしたんだ。
上見ると人がこっち見てる。
でも、立ってるトコと上とはかなりの距離があるんだ。
それなのに、俺目が悪いのになぜかソレが“人”ってわかったんだよ

気付いた瞬間総毛だったね。
なんせ上は夜中に人が入れないはず・・・
それだけの話。


55 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/27 02:49 ID:2Jr+nUsO

「(丑の刻参りだ!)」
二人はすぐさま自分たちが見てしまったものが何かを悟り、わき目も振らず引き
返そうとしました。しかし、そのとき母の下駄が砂砂利を踏む音を立ててしまい
ました。女がその音に気づき、こちらを恐ろしい形相でにらみつけました。
母と女の目が合いました。母も友達も、射すくめられたように身動きが取れません
でした。
「お前たち・・・見たのか!!」
女が低い声で怒鳴り、こちらへ向き直ってまっすぐ歩き始めたとき、母は初めて
悲鳴を上げて友達の振袖をつかむと一目散に石階段を駆け下り始めました。女が
追ってきているかは分かりません。ただ無我夢中で階段をかけ続けました。

ようやく階段が終わりもとの分かれ道に辿り着き、そのまま村の方へ一目散に
駆け出したときです。
「この自転車、きみたちのかい?」
後ろから男の声がしました。振り返ると、村のただ一人の駐在がいました。
警邏中に林道の分かれ道でほったらかしにされていた自転車を見つけていぶかしんで
いたところだそうです。母と友達は駐在にしがみつくと
「おばけ、おばけ」
と泣き喚いたそうです。駐在は笑いながら村までついてきてくれました。すっかり
遅くなって帰ったことで母は祖父母にこっぴどく怒られましたが、母自身は
それどころではなく、そのまま布団にもぐりこむと恐怖のため翌三日間熱に
うなされ続けたそうです。


59 本当にあった怖い名無し :04/08/27 05:34 ID:jnW7ylh7

つい最近の話ですが、友達数人でキャンプに行ったときの事です。
飲んで飲んでの後、夜中1時を回った頃、
酔いを醒ます数人と、まだまだ平気な数人(俺もこっちだった)
平気なほうは退屈なのか、2時を回った頃肝試しに行こうと言い出し、
山道を歩いていきました、
昔から夜の山には出るから気をつけろと親に言われてたけど、肝試しに行った数人が心配なので付いていく事にしました。
途中まではぽつぽつと街頭はありましたが、ある地点からぱったりとなくなっていました、
本当に暗闇になって進んでいくと、山に食べられたようなぞーーっとした感じを受け、なんだか危ないと思い一人引き返しました、
そして途中後ろから見られてる感じを受けたので、ばっと振り返ると真っ白い一匹の白い猫が黙ってじーーと俺を見ていました。
(かなり暗かったけれどはっきりと見ることが出来ました)
俺が無事に戻れるのかどうか見ててくれるのかなと思った瞬間、不安が無くなりなんとかキャンプ場に戻る事が出来ました、
そのまま進んでいった数人も後々で無事に戻ってこれたのですが、一緒に行った現地の友人に話したところ、
地元のキャンプ好きな人もこの山ではしないそうです、やはり時々出るところとして有名だったらしく、よく連れて来ずに済んだなといわれました。
その山は羅漢という言葉がついていたので、恐らく昔、僧が修行のために上ったりしてたんじゃないかなと思いました。
あの山道を登って行くと地蔵ががあるのだろうと思います。とにかく何も無くてよかったです、やはり夜の山は怖かったです、白い猫に感謝。
山におかれてる地蔵にむやみに供え物してはいけないといいますし、やはり山には集まるんでしょうね。



60 本当にあった怖い名無し :04/08/27 05:56 ID:42Uxw2CJ

語り部が多い良スレだな。
あまり面白くないかも知れないが、俺もじいちゃんの釣り仲間から聞いた話を一つ。

その人の父親が山小屋に住んでいた時のこと。
ある晩、罠かごにねずみが沢山入っていたことがあった。
冬もそろそろ始まろうかといった時期だったので、山のねずみは丸々としている。おじさんはそれを揚げ物にして食べることにした。
調理したねずみを油に放り込んでしばらく待っていると、急に入り口の戸をドンドンドンドンと大きく叩く音がする。
こんな時間に誰が?と思いおじさんが戸を開けてみると、誰もいない。
首を傾げながら戸を閉めると、またドンドンと叩く音がする。
もう一度戸を開けても、やはり誰もいない。
おじさんは、あぁ、狐が匂いを嗅ぎつけて来たんたなと思い、
外に向かって「分けてやるから待っとれ」と言って、でき上がっていた揚げ物を2、3個外に出して戸を閉めた。
戸は鳴らなくなった。

翌日戸を開けると、やはり揚げ物はなくなっていた。
そして、関係があるかどうかは分からないがその日は、普段釣れないような大きな岩魚が釣れたそうだ。

以上です。あまり怖くないが、山の話ということでご勘弁を。



68 本当にあった怖い名無し :04/08/27 22:32 ID:clhsneMy

関東にあるIという峠に避難小屋がある。
一昨年の秋口に一人で近くの山にいったのだが
途中でこけて膝を捻挫してしまい、
日帰りの予定がやむなくそこに一泊するハメになってしまった。
新聞紙を下に敷いてジャケットをかぶり、コンビニでかった
Jack Daniel'sをあおってそのまま寝てしまった。

夜中に「ドンドン!」扉を叩く音がする、甲高い男の声で
「H岳で仲間が滑落しました!手伝ってください!!」と
いっている・・・いや、言った気がした。寝ぼけて酔っていてよくわからなかった
分からなかったので、シカトしていたらなにも言わない「気のせいだ」と勝手に結論づけて寝た。

翌朝、腫れも我慢できる程度になったので小屋を後にしようとした。
ふと入り口をみると小屋のノートがぶら下がっている。
1時間ほどぱらぱら読んでみたら、つぎのような記載があった。

 「××年×月×日 (前文略)深夜2時、遭難者の救助にH岳に向かうことにする」

この日の日記はこれでとぎれている。この記事を書いた人はどうなったのだろうか?
深く考えると怖いので、そのまま下山することにした。



86 本当にあった怖い名無し :04/08/28 20:47 ID:3DeVmD3r

とある山の中の廃旅館へあるものの写真を撮りに行った時のことです。
廃墟というものはこもった嫌な臭いがするものと聞いていたのですが、
かなり前にDQNな方々が何かやったらしく窓ガラスが割れて
通気が良く大変に良い山の空気の状態でした。
空気が悪いかもーと構えていたのが、これでちょっと緊張が解けてしまって
つい調子良くずんずん進みと色々な場所を見てたんです。
窓ガラスが割れていたり、壁や天井が穴開いていたりで
結構建物内が明るかったことも勢いに拍車をかけてました。
持っていった懐中電灯が不要なくらいの明るさがありました。

2階のある部屋を見て、部屋から出て廊下を歩いていたら、
ふと真っ暗になったので足を止めたんです。
あれ?と思い周りを見てみると、別に廻りは真っ暗ではなくなってました。
おかしいなと思いつつ戻った明かりの中で足元を見ると、穴が開いてました。
先の潜入者がいたずらで壊した場所が侵食を受けて下に突き抜けた
といった感じの穴でした。
それから怖くなってすぐに引き返して一階に戻ったのですが、
一階部分から先ほどの穴が視認できました。
ふと「何で一階から見える穴なのに、あそこで暗くなるなんて事態が?」
と思いましたが深く考えるのは止めました。

その後、その廃旅館で撮ってきた写真を現像してみましたが
写りの悪いものはあれど、心霊写真は一つとしてありませんでした。
ちょっとだけ残念と思ってしまったことは秘密です…


93 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/29 03:54 ID:hP2Nfecw

山形に住む友人の話です。

大学三年の夏休み、彼は帰省するため山形へむけて車を走らせていました。実家のある町へ
出るためには、中腹に古いトンネルのある山道を越えなければならないのですが、出発が
遅れて山に差し掛かるころにはすっかり夜になっていました。田舎の山道のこと、ただでさえ
曲がりくねって運転しづらいのに、夜ともなれば本当に真っ暗で、早く人里に出ようと気持ち
ばかりがあせっていました。

ようやく山道も半ば、そろそろトンネルが見えるという所です。とつぜん、車のボンネットの
上に、どんっ、と音を立てて大きな赤いものが落ちてきました。彼はいきなりのことに驚き、
ブレーキを踏むのも忘れてそれを凝視しました。



94 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/29 03:54 ID:hP2Nfecw

それは血まみれの老婆でした。老婆はズル・・・ズル・・・とボンネットの上を這ってフロント
ガラスにへばりつくと、「この先のトンネルを通るなぁ・・・!!」と叫びました。彼は生きた
心地もせずアクセルを踏み続け、猛スピードでトンネルに突っ込みました。トンネルに入った
途端、老婆はふっと消えてしまいました。

思考が混乱したままその短いトンネルを走り抜け、サイドミラーに映るトンネルの出口が小さく
なっていって、ようやく幾分冷静さを取り戻したときです。今度は後ろから、どん、と大きな
音がしました。はっとしてバックミラーを見ると、あの老婆がリアウィンドウにへばりついて
います。そして老婆は「トンネル・・・通っちゃったのかい・・・」とつぶやくと、再び煙の
ように消えてしまいました。彼は悲鳴を上げて、めちゃくちゃに車を走らせました。


95 濃い味@天然カテキン400mg :04/08/29 03:55 ID:hP2Nfecw

後から調べたところ、そのトンネルで怪しげな老婆が出た、という例は何件もあることが分かり
ました。老婆の警告に従ってトンネルに入らず車を止めた人は一人もいないようですが、友人を
含めそのために禍を被った人はいないようです。