215 本当にあった怖い名無し :04/09/01 01:36 ID:i0jG4eSp

何年か前に山奥に友達と釣りに行ったとき毛むくじゃらの人のようなものを見た。
熊は何回か見たことがあるので、すぐに分かるがそいつは熊じゃなかった。
そいつを見た場所は、昔から迷うと抜け出せなくなると言われている地域で
人もあまり入らないところでした。
ちなみに私の住んでる地域には、山男とかいわれる山に住んでいる毛の生えた
人に似ているが人じゃないものの伝説があります。





237 どんぐり茶 ◆DCEejEYaj2 :04/09/01 16:53 ID:mIZYwKVa

まだ彼が若く、医者として現役で働いていた時のこと。
山奥の村にひとつしかない診療所だったため、いろいろな体験もした。

ある日、落石があった、と診療所に電話があった。
「場所は? 怪我人はいるのか?」と彼は問うた。
切り立った崖下を通る道路に大きな岩が落ちてきて、
たまたま通りかかった車を直撃したらしい。
「救急車を迎えにやりますんで・・・先生も一緒に乗って来ておくんなさい」

現場に着いた。
道路の真ん中に潰れた金属の塊があった。もとは車だったらしい。
脇のガードレールはひしゃげ半ばちぎれていた。
下を見ると、川原に大人5人分はあろうかという岩が転がっていた。
(こりゃ、助からん)
見た瞬間そう思ったそうだ。

遺体は二人だった。若い女が助手席に。
きれいな顔をしていたが、天蓋が割れて頭に大穴が開いていた。
ドアをこじ開け体を引きずり出す。
救急車に乗せ、診療所に運ぶよう指示した。
「サイレンは鳴らさなくていい」
彼が言うと、運転手は黙って頷いた。



238 どんぐり茶 ◆DCEejEYaj2 :04/09/01 16:54 ID:mIZYwKVa

運転席はもろに岩の下敷きになったらしく、潰れた天井の下敷きになっていて
姿が見えない。手だけが座席から飛び出し空をつかんでいた。
若い消防員が電ノコのようなカッターで作業を始めた。

夕暮れになりようやく天井が取り除かれた。
彼は中を覗き込み顔をしかめた。
シートに皮と毛だけが貼り付き、脳みそも内臓も中身は全て足元にぶちまけられていた。
遺体を引き剥がそうとすると、千切れ千切れになってしまった。
ぺらぺらになった頭・・・ぺらぺらの腕・・・ぺらぺらの胴・・・。
担架に丁寧に並べたが、それが人間だったとはとうてい思えなかった。

夜になり、警察から身元がわかった、と連絡があった。
隣の県からの旅行者で、若い恋人同士だった。
家族がやってきた。
泣き崩れる家族に、彼はかける言葉もなかった。



239 どんぐり茶 ◆DCEejEYaj2 :04/09/01 16:56 ID:mIZYwKVa

しばらくして、事故のことを忘れかけた頃、彼はある噂を聞いた。
その道路に幽霊が出る、というのだ。

彼の友人は、詳細を語ってくれた。
夜、その道を通ると男が立っているらしい。
なんの変哲もない男だが、近づくにつれ、奇妙な違和感を覚える。
そして、通り過ぎる瞬間、男がこの世のものでないと皆気づく。

「紙のようにぺちゃんこなんですよ」

彼は軽い眩暈がした。
事故処理をした自分たちしか知りえないことだった。
「しかし、何故、男だけ」
彼は呻いた。二人ともその場で死んだ。

「わかりません。誰かを探しているようだ、という人もいます」

彼は、はた、と思い当たった。
女を先に運んだ。
男は女の死を知らないのだ。

(・・・死んだ後までやりきれない)
彼は陰鬱な気分になったそうだ。



250 星烏 :04/09/02 00:55 ID:O2DZlD1u

どうも、山男です。
山スレ探していたらこのスレ見つけてしまいましたので、昔親友から聞いた話をカキコします

山仲間が体験した話です。

北海道の大雪山を厳冬期、単独で登山していた時の話だそうです。

その日は、早朝からとても天気がよく、登山には絶好の日だったそうです。
しかし、そこは冬の山の天気です。みるみるうちに雲行きが怪しくなり、ついには
激しい吹雪になってきました。
引き返すにしてはもうかなり深いところまで来ており、逆に危険すぎる。
非難小屋まであと少しの所まで来ているはずだが、このホワイトアウトの状態では
自分の位置すらつかめない。
「ビバーグか?」実際それも覚悟していたのだそうです。
しかし山に関しては経験豊富な男でしたので、この寒いときのビバーグはしんどいなー
などと呑気に考えていると、少しだけ天気が回復してきました。周りの展望もしこし開けてきてあとは目標物が見えれば何とかなりそうです。
うっすらと山々が見え始め自分の位置を迅速且つ正確につかむと、「よし!行ける!」
非難小屋に行くことを決断しました。
行程2時間、回復した天気も一瞬でまたもとの猛吹雪となり、雪に埋まった非難小屋を発見できるか、不安が胸を過ります。
しかしそんな不安をよそに意外と簡単に見つけることができました。
と言うのも先行者がいたらしく、入り口部分の雪がよけてあったのです。
彼は深く安堵し、非難小屋の中に入ると先行者は二人のパーティーらしく奥のほうで早々とシュラフに潜り込み寝息を立てて寝ています。
気を使いながら静かに夕食を済ませると、彼も寝ることにしました。
何時間か経ったころか、それとも数分か、ぼそぼそ話す声で目が覚めました。先行者の話し声のようです。耳を澄ませば男女の声が聞こえます。この厳冬期に女の人は珍しいと思ったのだそうです。
今後の行程のこと、明日の天気のことを話しているらしく時折押し殺した笑い声も聞こえてきて、なんだか楽しそうです。
明日の朝目が覚めたら話しかけてみよう。目標が一緒だったら同行してもいい。そんな事を考えながら深い眠りに落ちていきました。



251 星烏 :04/09/02 00:57 ID:O2DZlD1u

次の日の朝、彼は物々しい雰囲気の中目覚めました。
10人ほどの男達が非難小屋の中にどやどやと入ってきたのです。
彼が目を覚まし体を起こすと、その場が凍りついたそうです。
「あっ、あんた生きている人か!?」
何のことか分からずポカンとしていると、「ほれ、あそこの二人」一人が先行者をあごで示すと、「あれオロクだ」 
つまり遭難死した人だったのです。
事の顛末を聞くと、救助の要請がこの二人から無線により入ったのが3日前で、折り悪く悪天候のためヘリも飛ばすことができずようやく陸路で遭難現場にたどり着いたのが2日前、無線で励ましたのも空しく、発見したときはすでに凍り付いていたそうです。。
遺体を収容し下に下ろそうとしたのだが天候が急変し、二重遭難を恐れ一時非難小屋に遺体を安置し、救助隊は引き上げ今日改めて収容し下山。
そんな話だった。
彼は、事の事態が掴めずにいた。
だとすれば、昨日非難小屋に着いたとき聞こえてきた安らかな寝息は?
昨夜の楽しげな話し声は?
厳冬期には幻覚や幻聴も珍しくない。あれは、やはりそれ?
しかし確かめなければならないことがあった。
「あのオロクは男女のカップルですか?」
救助隊の一人は無言で深く頷き「新婚旅行だったんだと」沈んだ表情でそう答えたのだそうです。
救助隊の中に彼の事を知っている人がいたらしく(彼は、ちょっと名の知れたアルピニストです)「あんただったら心配はないけど、今日は日が悪いからさっさと下山した方が良いですよ」と助言してくれたらしい。
しかし彼は予定の全工程をこなし無事下山しました。
この話をしてくれたとき、彼は最後にこう言っていました。
「いやー、あん時は流石に気味が悪くてサー、山下りようかとも思ったんだけどサー、でもあの夜聞こえてきた話し声がサ、とても幸せそうに聞こえたワケ、だから山はいいなー、そんなことを思ったんだヨ」

そんな彼も、数年前アルプスの山に抱かれ姿を消しました。
たぶん彼も永遠に、山はいいなーと感じているに違いありません
そう思うと気が晴れるような気がします。


262 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/09/02 01:51 ID:Rp9kktpI

先輩の話。

インターハイ大会が北海道で開かれた時のこと。
彼は天気図担当の選手として、大会に参加していたという。

大会最終日、只一人テントに忘れ物を取りにいった。
誰もいないテント村を小走りに進んでいると、人影に気がついた。
見知らぬ女性が一人、設営地の外れに佇んでいる。
ちょっと言葉で表現できない、変わった暗い色の服装をしていた。

挨拶して通り過ぎようとすると、彼女はいきなり「ぺっ!」と口から何か吐き出した。
ギョッとする彼をまったく気にも留めず、女性は悠然と森の中へ消えた。
恐る恐る、彼女が吐き出した物を見てみた。
何かの動物の毛玉のようだ。
大きさは違うが、まるで梟のペリットのようだったという。

皆に合流してから話したが、誰も取り合ってくれない。
ただ部長だけが「それってカムイかもな」と相手にしてくれたそうだ。



263 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/09/02 01:52 ID:Rp9kktpI

知り合いの話。

家族でキャンプに行った時のこと。
カレーに入れる野菜を刻んでいた彼女は、娘の姿が見えないことに気がついた。
立ち上がって名前を呼ぶと、少し離れた木立の間から娘が出てくる。

一人で奥に行っちゃ駄目だよ!と叱ると、娘はこう答えた。
「お馬さんに人参上げていたの」

見ると、娘は小さな手に人参を持っていた。
人参には大きな歯型が残されていたが、彼女にはそれが馬のものかどうか皆目
わからなかった。

娘によると、頭上の葉々の中から長い首を伸ばしてきた馬がいたのだという。
首が長いのならキリンさんじゃないの?と尋ねながら、我ながらおかしなことを
聞いているなと、ぼんやり思ったそうだ。
しかし、娘は頑固に「あれはお馬さんの頭だった」と繰り返す。

彼女の娘が人参を食べさせたものは、一体何だったのだろう。



264 雷鳥一号 ◆zE.wmw4nYQ :04/09/02 01:53 ID:Rp9kktpI

友人の話。

林業組合の仕事で、山に入っている時のこと。
当時の彼はまだ見習いで、経験豊富な杣人と一緒だったという。
作業段取りなどを手ほどきしてもらっていると、どこからか歌が聞こえてきた。

 ♪ある日 森の中~♪

誰もがよく知っている童謡で、ロケーションからも思わず笑ってしまった。
ただ、妙にノイズが多い。声も掠れている。
肉声でなく、ソノシートかレコードで再生しているような感じを受けたらしい。

しかし先輩は真面目な顔になり、撤収の準備を始めた。
何でもこの歌が流れてくると、しばらくして熊が現れるのだという。
避けられる出会いなら避けたほうが良い、ということだった。
驚いて、一体誰がそんなことをしているのかと尋ねたが、知らないと答えられた。

「いつの頃からか聞こえ出したんだ。
 何が知らせてくれているのかはわからないが、確度の高い情報だからね」

彼はその後、二度ほど歌を聞いているそうだ。



296 本当にあった怖い名無し :04/09/02 23:27 ID:j+MA0J4l

いつも楽しく読ませてもらってます。
折角なので、私からも一編。


一年程前、仕事の取材で山に行った。
取材も終わって、帰りのバスの時刻を確認するとあと一時間ほど時間がある。
折角なので、近くの山を散策することにした。
茶屋に置いてあった観光案内を見てみると
「大樹の散歩道」なんて名前の散歩道が有るようだった。
散歩道の出口がバス停の近くだし、丁度良いので行ってみることにした。

散歩道の入口は、道の脇に手描きの標識が立っているだけで寂れた感じ
しかも入ってみると「散歩道」とは名ばかりで、結構な山道を登ったり
道もないような所を歩いたりで、かなりキツイ。
20分程登り続けた頃、唐突に道が終わった。
金網が敷かれていて道が塞がっている。
ここまで来て引き返すのか?脱力して金網に近づくと
ちょっと離れた所に扉が切ってある。
扉は鍵をかける部分に針金が2~3回巻きつけてあるだけの状態。


298 本当にあった怖い名無し :04/09/02 23:28 ID:j+MA0J4l

- 通っちゃおう -

その針金の鍵を外して、更に山道を進む。
通った先は、苔むした大木が点在していて
成るほど大樹の散歩道という風情で気分が良い。
そして道が下りに差し掛かった頃…
道から外れたところにある木にテープが巻きついている。

何気なく近づいてみると、それは
警察が現場保護のために張る黄色いテープだった…
明らかにある一角を囲うように張られている。

金網、封鎖、山道、道の外れに有るここは…

そこまで考えると、急に寒気がして一目散に山道を駆け下りた。
途中にやはり金網が張ってあったが、入口同様簡単に鍵は外せた。
出口は今は使われていない施設(恐らく学校)の裏手につながっていた。


299 本当にあった怖い名無し :04/09/02 23:29 ID:j+MA0J4l

何とも言えない後味の悪さを感じたまま、
バス停近くの酒屋に入る。
店先でビール飲んでいると、酒屋のオヤジさんも出てきて世間話になった。
気になってさっきの散歩道について聞いてみたが、つまらん散歩道だと言う。
とぼけてるのかと思って、
勾配のきつい山道、金網、そして現場保護用の黄色いテープ
話をしているうちにオヤジさんプイと店の奥にいってしまうと
白い徳利を持って戻ってきた。
コップに酒を注いで勧めてくるので、仕方なく飲んだんだけど
そのオヤジさんの顔、さっきまでと違って硬い表情だった。
そうこうしているうちにバスが来たので、酒のお礼を言って
そのまま帰ったんだけど、
酒屋の前を通りすぎる瞬間もオヤジさんの表情はずっと硬いままだった。

それだけの経験、
何の怪異が有ったわけではないが、ちょっと不思議な体験でした。

※あ、勧められて飲んだ酒、旨い酒では無かったです。